お問い合わせ
ホーム > 橋詰京美のコラム > シェフのおよよあ
更新日 2015/08/07

シェフのおよよあ

1995年から1998年。香港に足しげく通った4年間だった。

蒸し暑い気候も裏町の饐えた匂いさえ、すべてが愛おしい街だった。

 

香港に限らず、外国へ行くと、解読に時間がかかる日本語表記がある。

特にアジア地域には多い気がするのだが…

ある街に「ウリ上海リョ」と書かれたネオンサインがあった。

ウリ上海リョ…ウリ上海リョ…ウリ上海リョ…  はっ!!

上海リョウリ…上海料理だ!!

香港には、ウヨウヨ日本人がいるのに、看板にする前になぜ聞かない?

 

一時、日本語表記のメニューには、値段を2割増しで書いていると

話題になったことがあったが、そのメニューを読み解く難解さは

話題になったことはない。

九龍の広東ロードにある、とあるレストランに入った時のこと。

「鶏肉の切れっぱしを蒸した料理」ときたもんだ。

どんな一皿が運ばれてくるか、想像もつかない。

にしても、「鶏肉の切れっぱし」って、正しい日本語で何というのだろう??

 

私が今までで一番、難しく、読み解いたときに「私って天才!」と思ったのが

     シェフのおよよあ

なんだ? 「およよあ」っていったい何なんだ~~~

冷静になろう。人間、冷静になれば解決できないことはない。

今までの読み解き経験から、間違いは「音」か「字面」かで発症することが多いと

わかっていたので、「音」ではなさそうだ…ということで、この4文字を

じっと見つめること数分      はっっっ!!

「おすすめ」だ。 これは、「シェフのおすすめ」だあ~

「よ」の横棒を長くすれば、「す」の面影がチラリとのぞく。

「あ」の横棒をとれば、限りなく「め」に近い。

日本人では、思いもしない間違いだが、タイ語やイスラムの文字を書けと

言われれば、私も同じような間違いを犯すかもしれない。

ちなみに、その日の「シェフのおすすめ」が何だったかは、覚えていない。

 

余談だが、中国のとある大学で、中国語を学んでいた時のこと。

廊下に「NO SMOKING」と書かれていたのだが、誰かが故意にやったのか

恐ろしい偶然か「O」が抜け、「NO SM KING」となっていた。

そうだよな。大学だもんな。SMの王様はNOだよな。

女王様なら、なんとかOKなのだろうか?

 

ここ数年、こうした日本語表記の間違いが少なくなってきている。

ちょっとさみしい…と思うのは、私だけだろうか?

この記事をシェアする

facebook
インスタグラム