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更新日 2015/07/03

好きですか? 自分の声

私は、声のセミナーでは、必ず「自分の声は好きですか?」とお聞きします。
9割以上の方は、「嫌い」とお答えになります。

私の周りには、アナウンサーさんやラジオのパーソナリティさんといった「声のプロ」がたくさんいます。

皆さん、素晴らしい声をお持ちですが、
それでもなお「自分の声は嫌い」とおっしゃいます。

自分の声が嫌いな理由として、多く挙げられるのが「空気伝導」と「骨伝導」。
他人が、「私」の声を聞くときは、「空気によって伝わる波動(声)」だけれど、自身が聞く「私」の声は、頭蓋骨を伝わって聞く「骨伝導」の声、いくら録音機材が発達したとはいえ、機械を通した声では、他人が聞く「私」の声とは違う。

私達は、他人が「私」の声をどう聞いているか、知る術がない。

それでも、留守電や何かの録音で自分の声を聞いたとき、「骨伝導」でいつも聞いている自分の声と、スピーカーから聞こえる自分の声のギャップに唖然とする。「え~~、私って、こんな声なんだ~~」とショックを受けるのです。

 

さて、50年近く前、2人の研究者がある仮説を立てました。

 

「自分の声が嫌いなのは、自分自身も観たくない己の一面が、うまく編集されないまま、録音テープのなかから聞こえてくるからだ」と。

言葉でウソを言えても声はウソをつけないと言われる程、声は、その人の心を如実に表します。私自身が隠したい自分が、あからさまに声になって剥き出しになるなんて、耐えられません。そんなことを思うと、この仮説に異議を唱える気にはなれないのです。

ん? ということは、良きも悪しきも丸のまま自分を愛せれば、自分の声も好きになれるのではないでしょうか? ちなみに私は、自分の声が嫌いではありません。ただ、録音された自分の声には「ガッカリ」します(笑)。愛おしいけれど、「ガッカリ」。


参考図書:アン・カープ著 「声」の秘密

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