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更新日 2016/03/12

肉じゃが女子 VS パスタ男子

20年ほど前、中国に留学をした時、私はホームシックに陥った。

留学といっても半年の語学留学。

短い期間なのに、母の手料理が恋しくてたまらなかった。

 

私は、20代の頃から「得意料理は?と聞かれて”肉じゃが”と答える女の子には気をつけろ」と男性に言い続けてきた。

女性目線で言えば、その8割は普段料理をしないと思えるからだ。

そもそも、家庭の食卓に「肉じゃが」が頻繁に上がるだろうか?

少なくとも私には、ジャガイモの料理はおかずになりにくい。

肉じゃが、コロッケ、ポテサラは、ご飯と一緒に口に入れると喉が詰まりそうになる。

もちろん、肉じゃがもコロッケもポテサラも大好きだ。

でも「おかず」にはツラい。

女性同士で料理の話をしても「肉じゃが」が話題に上ることはないし

肉じゃがのレシピを教え合ったなんてこともない。

でも「肉じゃが」という響きには家庭的な匂いがプンプンする。

京塚昌子さん的な「おふくろの味」だ。

「あ〜〜、この子は疲れた僕を美味しい料理で癒してくれそうだ〜〜」

男性はコロリとやられてしまう。

私は横目で見ながら思う「あ〜、また引っかかったな・・・」

私が男性なら「味噌汁上手な女性」の方が数万倍も魅力的だと思う。

 

男性も料理を当たり前にするようになってきた現在、

私は「肉じゃが女子」に匹敵する種族を発見した。

それが「パスタ男子」だ。

 

「ん〜、料理は好きだよ。パスタなんかね、よく作るよ。

パスタマシンを買おうかと思ってるんだ。今度食べにおいでよ」

 

男性の感覚はわからないので、もしかしたら本当に料理をするのかもしれない。

しかし、「パスタ」を選ぶ所に下心が見え隠れするのだ。

パスタはバリエーションが豊かで失敗が少ない。オシャレ感が演出できて

ワインなどのアルコールも合わせやすい上に、何より女性はパスタが大好きだ。

 

胃袋を掴まれると弱いのは男性も女性も同じだろう。

もちろんきっかけが「肉じゃが」だろうが「パスタ」だろうが、

お互いがハッピーは関係に発展すれば、それは良いことだ。

でも、とりあえず「気をつけろっ」女子も男子も(笑)

 

さて、私の中国留学時、食べたかった母の手料理とは、特別な料理ではなかった。

母がお湯を注いだカップラーメンでも、母が切ったリンゴでもよかった。

とにかく、母の手のエネルギーを浴びた何かを食べたかった。

おふくろの味とは、そのようなものかもしれない…と広大な中国の片隅で思った。

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